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息してるだけでいいんだよ

by kumami

(二〇〇九年二月十二日の日記より)

昨日、先週末に遊びにきた友人がまた来てくれた。

また食材をたくさん買い込んできてくれて部屋食。夕食は、豪華ではないけど暖かいいつもの鍋。パンとソーセージの豪華な朝食。ありがたやありがたや。

昨日の日中は部屋ごもりに心身疲れ、友人の仕事終わりを待たずに、電車賃を使って懐かしの町へでかけた。伊勢佐木町、横浜橋あたり。

めずらしく日本酒が飲みたくて、塩漬けの枝豆を少しと小瓶の日本酒を買って友人が来る前の部屋に帰った。

とりあえず来月からの仕事は内定して、でも今月中はどうしよう・・・と相談する私に友人は言った。

だって、無いでしょ。単発なんて。今さらしょうがないよ。

「ただ、息してるだけでいいんだよ」

なんという名言か。私は納得しつつ感動すらした。いいのか。それでいいのかと。ほんの少し気が軽くなった。

でもマイナス増えるし・・・少しでも稼がないと・・・

働き出してから少しづつ返すしかないよ。

「人間そう簡単に死なないからね」

という今や座右の銘にすらなりつつある言葉を吐いたのもその友人。お母さまの看病を長く続けてきたとか。聞いている以上に苦労してきた人なのかもしれない。

喧嘩とわがままのぶつけ合いもけっこうしてきた彼女に、最近は素直に感謝の言葉を返している。

こんな困った状態の時に助けてくれてありがとう。心配して来てくれてありがとう。

が、彼女は言った。会社の仕事が辛くて週末くらい出かけないとやってられない。実家じゃない所にいてホッとしたい。と。ため息ばかりついていた。

気持ちは相変わらずのすれ違い。だけれど、結果的にお互いが思い込みで助けられている。相互扶助だ。ってことはめでたしめでたし。

今月いっぱい息してるだけで、わたしは健康に生きられるのだろうか。不安・・・それでほんとにいいのだろうか・・・

ならばこの際やりたいことを思い切り・・・などとできるもんならやってみろ。こう見えて小心者の私は部屋ごもりでも、外出でもひと目を気にして消耗し、先を案じて今を大事にできずにいるのだ。

だけどふとした瞬間に思う。

幸せだ、と。

酒ひとくちに、昼食残りの惣菜のオニオンリングひとくち。たいした内容でもないテレビ番組をぼんやり見ながら。

ちょっと贅沢して買ったジンジャーチャイを大きなカップでゆったり飲む。

そんな時。心でつぶやく。

幸せだ、と。

写真は二〇〇五年~二〇〇六年の茅ヶ崎海岸。

カメラはオリンパスμ

(今夜も懲りずにノスタルジー。この名言をはいた親友とは、一緒に何度も海岸へ行った。この海辺の街を出て港のある街に越してから、絶交したきり会っていない。お互いに歩み寄ることもなく、長い年月が流れてしまった。それもまた人生。きっと相変わらずため息つきながらも、しっかり生きていることだろう。そしてあの頃の楽しかった思い出は、今でも消えることはない。いろんな意味でありがとう。)

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