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吉方旅 羽黒山

by kumami

2018年7月13日(金)。私にとって吉方の北西、山形県の羽黒山へ行ってきました。羽黒山ではちょうど、「国宝・羽黒山五重塔特別拝観」と「羽黒三所大権現秘仏初公開」(平成30年4月28日(土)~11月4日(日))をやっていました。

まずは7月13日(金)に、仙台から高速バスで鶴岡へ。鶴岡から路線バスで羽黒山の宿坊街へ。目指すは宮田坊。黄金堂前バス停で降りて、観音様のご開帳をやっていた黄金堂をお参りして宿へ。

目的に入っていなかった黄金堂は、思いもよらず明るい雰囲気の良いお寺でした。

宿坊街の案内板です。

鳥居をくぐって宮田坊に入ります。建物の中に入ると奥行きがかなり広くて驚きです。羽黒山入り口である随神門から遠いこの宿坊を選んだのは、温泉と朝のご祈祷が付いているから。熱くも温くもない柔らかいお湯の温泉と、精進料理と、十二畳の部屋に二人。窓から吹き込む心地良い涼しい風と、暖かいもてなしで快適に過ごすことができました。

このお宿は夕食時には飲み物が飲み放題で、まずは宮司さんがお話の後に地酒を大きな赤い杯についで下さいます。ジュース・サイダー・お酒が飲み放題なのです。

翌朝のご祈祷の場所。ピンボケですが、雰囲気が伝わるといいなと思います。この日、宿泊者は私たちだけだったので、二人だけのためのご祈祷です。前夜の精進料理のときも、ご祈祷のときも羽黒山や信仰についてのお話を聞かせていただきました。ご祈祷の後は、お札と首に掛ける紙で作ったしめ縄をいただきました。参詣の道中のお守りになるそうです。

窓を開け放って広々とした部屋の涼しい風の中で眠った翌日、早朝に温泉に入り、ご祈祷を受け、質素だけれどご飯がとめどなく進む朝食をいただき、荷物を預かっていただいて、宿坊街を歩いて随神門へ向かいます。8時頃だったでしょうか、幸いにも、通りには涼しい風が吹いていました。

10分~15分くらいゆっくり歩いて、随神門に着きました。

門を入ると杉並木と石段が延々と続きます。アップダウンあり、急傾斜ありの長い石段を必死で上りました。たまに平坦な場所もあるのですが、この日はどの部分でも石が湿っていて、うっかり気を抜くとツルッと滑ってしまう状態で、歩き慣れない私にはちょっと怖かったです。ちなみにスニーカーを履いてました。というわけで、長い石段の写真は少なめで、特に急坂の写真は撮れませんでした。

石段の途中にあるお堂。いろいろな神様がいらっしゃいます。

祓川にかかる橋と、橋から見える滝。

お堂の裏手に小さなイケメンのお不動様が。

こちらは爺杉(じじいすぎ)。

五重塔ご開帳。一階内部拝観と、二階から内部の構造を覗き見ることができるようになっていました。

緩い上り下りのようですが、こういう場所ばかりではありません。一の坂から三の坂まで、難所は三か所あります。写真を撮るのをすっかり忘れていました。というか、余裕が全然ありませんでした。私の場合。二の坂を上りきると二の坂茶屋があるので、そこで休憩するのをお勧めします。美味しいお餅もありましたよ。

羽黒山斎館は、団体の宿泊や、予約すると精進料理が食べられる場所です。

鳥居をくぐると羽黒山山頂です。

羽黒山三神合祭殿。

ひとことで羽黒山神社とは言っても、境内には小さな神社やお寺がたくさんあります。元々は神仏習合だったので、神仏分離後はどこか不自然な無理があるような面もありますが、御朱印帳も寺社一冊で全然OKだったりという大らかさもあるのが羽黒山の良さだと思います。すべてのお堂をお参りするのは大変なので、メインの場所と、ここは外せないと自分で思った所で手を合わせるだけでも良いと思います。

「羽黒三所大権現秘仏初公開」では、小さな可愛らしい仏様を間近で拝ませていただきました。神社だけど仏様。混乱しますが、ありがたいことに変わりはないと思います。

赤いけどお寺です。でも宮司さんらしき人がいました。お線香の煙。水子供養の場所もありました。

お堂が並ぶ広場。何か惹きつけられるものがあります。

御手洗池(鏡池)。

山頂の境内にある厳島神社。龍に惹かれました。

一生懸命石段を下り、再び五重塔へ。

前に進んだからには戻れない、前にも急な石段、後ろにも急な石段。ならば前に進むしかない。戻りは絶対バスだ!と心の中で決めていた急な石段を上るとき。だけど、友人と二人、しっかり石段を戻ってきました。私は、帰路の石段で何度も滑り、一回軽く転びました。ほんと一歩一歩が怖かったです。でも、無事随神門に戻った時、この石段を上り下りした自分を褒めてあげたいと二人とも同じことを考えていました。まるで人生そのもののような感じの道のりでした。時折吹いてくる風が、汗だくの身体にとても心地よく、救いでした。

他の地方より、他の日より比較的涼しかったとはいえ、汗だくで全身ビショビショ、足腰痛くてグッタリ、ぼろぼろの私が現世の自分の姿かと顧みながら、随神門前のお蕎麦屋さんでおいしいそばとむぎ切りの昼食をとり、再び宿坊街を歩いて宮田坊へ荷物を取りに。この日はお祭りで、私たちが去ったあと、子どもたちの神輿渡御や、夜にはライトアップもあったようです。(ライトアップは土日祝を中心に10月28日(日)まで)

お札の入った荷物を大事に背負い、若い奥様に見送られながら、バス時間に合わせて少し先まで歩き、午後早めの路線バスで鶴岡へ。バスターミナル隣接の東京第一ホテル鶴岡泊。こちらも宿泊者は温泉施設が無料で利用できて快適なホテルです。ショッピングセンターも隣接で、外の暑さに触れずに食品などの買い物もでき、高速バス・路線バス利用の場合はとても便利なホテルだと思います。

ホテルの非常階段横の窓から見た夕日。山の向こうは日本海。西側の部屋ならこの景色が見えますよ。

宮田坊の宮司さんがご祈祷の時にこういうことを言われました。

「神社へは皆さん、なぜ行かれるのでしょう?」

「お願い事やお礼のため」と私。

「皆さん、自分がどうしてほしい、自分がどうなりたいという、自分が自分がというお願いの仕方をしますが、本来はそうなりたいために自分はこう努力します、これを実現させるために努力を惜しみません、というようにお願いすべきなのです。」

というようなこと。(正確にはもう少しニュアンスが違ってたかも・・・)なので、さすがに宝くじが当たったらこうします・・・というお願いはやめときました。

車で山頂まで行くこともできますし、軽く五重塔あたりまで行って戻ってくるという手もありますが、一度はこの石段を頂上まで体験しても良いかもしれません。(せめて滑らなければいいんだけど。季節によっても、日によっても違うと思われます。一段ごとの高さは低めですが、幅が狭いです。お気を付けください。)月山、湯殿山も含めて出羽三山を正しい順序で訪れると、生まれ変われるそうですよ。

正しい順番は、羽黒山(現在)、月山(過去)、湯殿山(未来)とのことです。

そしてまた、独特の雰囲気をもった宿、宿坊も一度は体験してみても良いと思います。数ある宿坊の中から、どこを選んだらよいものか悩みますが。

また行きたい衝動に駆られています。クセになりそう。次は月山、そして湯殿山。行きたいなと思います。

★場所の情報など

羽黒山 出羽三山神社:山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7

http://www.dewasanzan.jp/publics/index/1/

宮田坊:山形県鶴岡市羽黒町手向225番地

http://www.miyatabou.com/

東京第一ホテル鶴岡:山形県鶴岡市錦町2-10

http://www.tdh-tsuruoka.co.jp/

カメラはCanon PowerShot SX150IS

方位は北西、私にとって年一白、月一白、日四緑。中吉(ほぼ大吉)。

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