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after typhoon

by kumami

2005年10月 台風が去ったある日の茅ヶ崎海岸

台風が過ぎると、海辺で暮らす人たちは海へ行く

じっとそこに居て波を見る

恐れを感じるよりその美しさに魅入られて動けなくなる

自転車で5分ほど内陸に入った場所にあったわたしの部屋にも

怒涛の音が聞こえてきた台風が去った

海の様子が気になってたまらず

小さなカメラひとつ持って自転車で急いで海岸へ向かう

海はいつも期待を裏切らずそこにあって

様々な表情をわたしに見せてくれた

自転車を飛ばし砂浜を歩き

夢中でカメラのシャッターを押す

解き放たれて悦び舞うような大波を見て

わたしは微笑みさえ浮かべていた

だれもが無言で海を見続けていた

孤独さえも忘れてしまうほど海に夢中になった

海岸のある街でそんな風に一年を過ごした

好きすぎてうまくいかない恋愛のように

その後ぱったりと海へ行かなくなって

数年後、港のある街へと引っ越した

★場所の情報など

茅ヶ崎海岸:神奈川県茅ケ崎市

三碧の私にとっての方位:西。年で四緑、月日も吉で引っ越し。

カメラはオリンパスμ

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